映画紹介『それでもボクはやってない』

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 2007年に公開された『それでもボクはやってない』です。キャッチフレーズは
「これが、日本の、裁判。」
でした。20世紀の終わりごろから、「痴漢冤罪」という言葉がマスコミに取り上げられるようになり、映画『Shall we ダンス?』で有名な周防正行監督は、〝西武新宿線痴漢冤罪事件〟と呼ばれる事件で2002年に逆転無罪判決が出たことで、日本の裁判システムに興味を持ち、地道な取材をして映画を完成させました。

↓ 周防監督作品といえば、こっちの方が有名かもしれない・・・
Shall We ダンス? (初回限定版) [DVD]

 ストーリーは、就活中でフリーターの主人公・金子徹平(加瀬亮)が、面接に向かう途中に痴漢の疑いを掛けられてしまうことから始まります。成り行きで駅員室に連行されたかと思えば、いきなり刑事によるヤクザまがいの取調べを受け、そのままブタ箱へブチ込まれてしまいます。
 その後徹平は否認を続ける中で、「身柄送検」→「勾留質問」→「起訴」など、刑事手続きが粛々と行われていくわけですが、その手続きの意味は詳しく説明されず、ついに徹平は起訴されて裁判にかけられてしまうわけです。

 果たして徹平は無実を証明できるのか?

↓ 徹平は容疑否認のまま、留置場にブチ込まれた…(画像はイメージ)。この映画、何がリアルかって、留置場内の様子や検察地下の同行室の構造など、警視庁管区のモノとホントにそっくりである。安物のTVドラマあたりだと、鉄格子の扉なんかは木製で誤魔化すらしいが、この映画はマジで金属製の扉をセットで使ったそうな・・・
IMG_1156
IMG_1156 / ianpatterson99


 以上が『それでもボクはやってない』のあらすじですが、テーマはキャッチフレーズの通り、痴漢冤罪事件を軸にして、日本における刑事裁判…というより、司法システム全体を描いた作品になります。
 なんの証拠もなく、痴漢だと訴えられたらどうなるのか?
「話せばわかってもらえる (`・ω・´)9」
なんて思っていたら、刑事も検事も被疑者の話は聞くけど、容疑者になっちゃった人の話は全く聞いてくれません


↓ 『それでもボクはやってない』の劇場版予告編。タイトルや予告の流れで、なんとなくオチは推測できるかもしれない。ただこの予告編に使われているシーンで、本編ではカットされたモノがある。ヒマな人は探してみよう。


 これが昔話や、事実を大袈裟に誇張した絵空事なら笑える話なんですが、劇中で描かれる司法システムは
全て真実であり、現在もこんな状態で裁判は行われる…_φ(-_-;)b〟

というのがホントの話で、実際に巻き込まれた人にとっては、ほとんどホラー映画でしょう。
 この作品が封切られた後、日本では裁判員制度が導入されましたが、痴漢事件は裁判員制度の適用外ですので、未だ裁判官のみで審議は行われています。
 暇と興味のある方は、本作を見た後に、実際に裁判を傍聴してみましょう。映画は5年以上前に作られたモノですが、現在もちっとも変わらない、ふざけた司法システムの凋落ぶりがよくわかります。
=完=

最高裁判所
最高裁判所 / sekido


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